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これまでのギャラリー代々木

今年でギャラリー代々木を創立して17年目になります。以来毎年、年間に企画展示を30本程行っています。一階にあり、外からすべて見渡せるロケーションですので、その度ごとにお客様のリアクションが異なるのが、おもしろく思います。では今までで特に印象に残る出来事を断片的に述べていこうと思います。

まずギャラリーを開くきっかけになった出来事ですが、開廊しました1991年という年はバブルが崩壊し始めた頃で外国から様々な高価な品物が円高によって大量に安く流入して来るようになり、美術品が一般の人々でも買えるようになってきました。しかし画廊の敷居は依然として高く、なかなか足を運んでくれる人が少ないというのが現状です。そこでまず考えたのが、立地条件が良く人の目に付く場所に店を開く事、そして楽しそうな雰囲気を出し来店する人たちにひとりひとり声をかける事です。これだけでも人々との距離感がぐっと縮まります。また美術雑誌などのマスメディアは一切使わず、あくまでも個人と個人のつながりで宣伝していくという手法を取っています。そして最後にこれが一番重要なことですが、基本的にギャラリストとしての仕事の質を高めるには、金銭的な制約がありますとなかなかうまくできません。しかしながら軌道に乗るまで非常に時間のかかる仕事です。ですから収益の柱を他に持ちながら、その運営資金を展覧会に投入するのが理想的です。その事によって斬新な企画を考える事ができます。また個人のつながりで成り立っていますので、情報をコントロールする事ができ、お知らせしたい人に対してピンポイントに伝える事ができます。それによって次から次へとおもしろいアイデアを持った作家の人達と知り合う事ができ、今日があります。

この人の和が自分にとっての財産になり、画廊の発展の推進力になっています。これからも大切にしていかなければと思っています。そして毎週のように展示を変えていますので、一年の過ぎるのがとても早く感じられ、このままではあっという間に人生が終わってしまうという危機感から、何かしら記録を残さねばと思うようになり、今回ギャラリー代々木通信を出版する運びとなりました。ほとんどの展覧会が自分で企画したものであり、昨日の事のように思い出されます。その中でも特に印象深い展示について、書いていこうと思います。 
(ギャラリー代々木通信01より)