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風景画の起源 2

前回で風景画は、もともとその国の風俗の紹介として、製作されるようになったと述べましたが、では東洋では何処で始まったかと言いますと、やはり同時代に最も文化の発達していた中国という事になります。
皆様もご存知の中国の代表的な山水画がそれに当たります。
もともと昔は今のように国が統一されてなく、言葉も風習も様々でしたので、絵を描く事ができるというのは貴重な存在でした。奥地の方は今でも、地元の人でも迷うぐらいに地形が入り組んでいるので、道先案内として地図の代わりに用いるようになりました。
貨幣経済より前は物々交換でしたので、その時に一緒に手渡されていたと思います。また隣国と常に争っていた時代は、地形が解るという事は軍事上の最高機密として重用されました。さぞ絵師の待遇は今よりよかったのではないでしょうか。
それが発達して近世になり、今のような洗練された独特の山水画の技法が確立されました。
中国ではもともとアートは、庶民の間から湧き起こって発達していったものです。
(終)

佐藤信夫の断片的回想


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